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進学ことはじめ

アンケート調査編(4)満足?後悔?高校卒業後の進路選び

2018/03/27
アンケート調査編(4)満足?後悔?高校卒業後の進路選び

高校卒業後の進路について、かつて高校生だった先輩たちはどんな風に感じているでしょうか?
大学、短期大学、専門学校に進学した先輩たちに、進路選びに影響したことや進路選択の満足度について、アンケート調査してみました。
【調査時期:2018年3月/対象:20~30代男女100人/ウェブ上のアンケート調査】

●進路選びに一番影響があったのは何?

進路選びに一番影響があったものとして大学・短期大学進学者の約3割が挙げたのが、「興味がある分野だった」こと。次いで「将来の仕事に直結」と「自分の偏差値に合致」が約2割という結果になっています。

大学・短期大学進学者の場合、偏差値が進路を選択する上で無視できない要素になっていることがわかります。
専門学校進学者の場合「興味がある分野だった」が約3割「将来やりたい仕事に直結」が約2割と、この点では大学・短期大学進学者との違いが見られなかったものの、「自宅から通えるかどうか」が2割弱となっており、自宅通学が条件となった人が大学・短期大学進学者よりも多い傾向が見られました。

●今だから思う、先輩たちの高校卒業後の進路選択の満足度。

大学、短期大学、専門学校に進学した先輩たちに、振り返って高校卒業後の進学先選びは自分にとってよかったと思うか、それとも別の道(別の学校、別の学部、または就職など)を選べばよかったと思うかを尋ねたところ、7割以上の人が「自分の選んだ進路でよかった」と回答し、3割弱の人が「別の道を選べばよかった」と答えました。

満足している人にその理由を尋ねたところ
「資格を取得できたから」
「希望する会社に入社できたから」
「学びたい分野を存分に学べて、やりたい仕事に就くことができたから」など、
進学したことで選択肢が広がり、現在やりたいことができている様子がうかがえます。
また「よい友人ができた」など、よい交友関係が広がったことを挙げた人もいました。

一方、満足できなかった人にその理由を尋ねたところ、
「学んだことが今活かせていない」
「資格を取ることが目標になって深く学べなかった」
「専門学校で学んだことと別のことがやりたくなっても転職しにくい」
「興味の持てないものを選んでしまった」
「評判のよい偏差値の高い学校に入ることが目標になってしまった」などの回答がありました。

またどうしたらよりよい選択ができたと思うかを尋ねたところ
「本当に自分に合っているか、本当にやりたいことなのか、じっくり考えればよかった」
「人の意見に惑わされず、自分の意思で決めればよかった」
「もっと情報収集して、周囲と違う選択であっても取り組む勇気があったらよかった」
「もっと勉強しておけば選択肢が広がった」
「どのような職業があるか、広い視野で探せば別の進路もあった」
「高校生の時点で憧れているものでなく、将来的な視野で見て、自分に合っているのかを考えられたらよかった」などの意見がありました。

●満足できた人、後悔した人、どこに分かれ道があった?

では、高校卒業後の進路選びの満足度と大きくかかわっている要因は何でしょうか?
今回の調査では、進路決定の際に「親の意見が進路決定に一番影響した」と答えた人のうちの約6割が「別の道を選べばよかった」と答えており、後悔した人の割合が大きいことがわかりました。

親から勧められたからというのが一番の理由になってしまうと、進路選択の満足度が下がってしまうようです。逆にいえば、進路選択の満足度には「自分自身が選んだ」という実感が大きく関係していることが考えられます。

また今回の調査では、情報収集時に「オープンキャンパスに参加した」人は、その9割が「自分の選んだ進路でよかった」と回答しています。

学校まで足を運んで情報収集した人の多くが、満足のいく進路選択ができているようです。実際のキャンパスを見て、学校の様子や学生の雰囲気を肌で感じた経験が、納得のいく進路選択へとつながってくるのかもしれません。