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進学ことはじめ

進学準備編(7)高1のあなたへ。文理選択どっちを選ぶ?

2018/11/02
進学準備編(7)高1のあなたへ。文理選択どっちを選ぶ?

高校の「普通科」では、これからの進路を考える第一歩として「文系・理系」の選択があります。将来の方向性をすでに決めている人なら、悩むことなく選択できるかもしれませんが、将来の進路がまだぼんやりとしている人にとっては、どちらを選んだら良いのか迷ってしまうかもしれません。今回は自分に合った選択をするために知っておきたいポイントをご紹介します。


●文理選択の流れ

多くの普通科の高校では、国語や英語、社会などの授業数が多い「文系コース」か、数学や理科などの授業数が多い「理系コース」のどちらかを選択します。高校1年の1学期中に希望調査を行い、夏休みにオープンキャンパスなどで学部や学科に対しての理解を深め、秋から冬に三者面談をし、最終的に文系か理系かを決定します。そして、2年の4月からそれぞれのコースに分かれるのが一般的です。


●就きたい職業から考えてみよう

文系・理系を決める際に最初に考えたいのは、将来就きたい職業になるために必要とされる知識が、文理のどちらで修得できるかということです。


たとえば臨床心理士などの心理系や、学芸員などは文系に有利な職業です。それぞれ資格が必要な職業で、資格取得に必要な学位と単位の修得や、受験資格に指定の大学院や専門職大学などの教育歴を必要とするなど、条件が決まっています。

また、弁護士や社会保険労務士などの法律系職業や公認会計士、保育士、介護支援専門員(ケアマネジャー)などの職業は、文系の知識をより必要とする傾向があります。

逆に、医師、薬剤師、宇宙飛行士などは、特殊な専門分野であり、理系でないと就けない職業です。

研究職、機械などの設計、システムエンジニア、食品・化粧品業界、構造設計、インテリアデザイナーなどの職業は、理系の知識が要求されます。

自分の就きたい職業が決まっている場合は、進学先を受験する際に必要な科目が学べる学部・学科が文系・理系のどちらになるか、事前にしっかり調べておきましょう。


もちろん、文理を問わない仕事もありますが、もしあなたが将来なりたい職業がどちらかの知識をより多く必要とする場合、それに準じたコースを選ぶと良いでしょう。希望の職業に就く人の多い出身学部を調べてみて、その受験科目における得点の比重が、文系科目、理系科目のどちらにより重きをおいているかを確認してみましょう。特に職業と専攻分野が直結しているものについては、高校で希望に合った文理選択をすることが大切になってきます。


●学びたい分野、興味のある分野から選んでみる

もし、まだ将来なりたい職業が決まっていない場合、自分が学んでいて楽しいと思う分野や関心がある分野から逆算して文系か理系かを選ぶ方法があります。

この際、気を付けなければいけないのが、苦手科目を避けようとして好きな分野に必要なことまで切り捨ててしまうこと。たとえば数学が苦手だから…と消去法で文系を選んだ結果、興味がある分野で必要な理系科目が学校で学べなくなった…となるかもしれません。興味をひかれる分野をまず調べ、そこで必要な科目をピックアップしてから文系理系を選択してみるのもひとつの方法でしょう。


なお、学部や学科の名称が同じでも、学校によって学べる内容が全く違うということがよくあります。興味がある学校を見つけたときには、学部名・学科名のイメージだけで決めつけずに、実際どんなことを学ぶことができるのか、オープンキャンパスなどに足を運んで学校を見学したり、模擬授業に参加したりして、明確にしておきましょう。

また、学校のWEBサイトで紹介されている教員の研究分野や論文を参考にするのも良いでしょう。余裕があれば複数の学校を周り、同じ学問系統の他学部・他学科にも目を向けると、自分の学びたい内容により近づける可能性があるので積極的に参加してみましょう。


●新たな進路選択のひとつ、文理融合学部にも注目!

昨今、文系と理系の双方の要素を組み合わせて学ぶ文理融合型の学部が増えています。これらの学部では、文理の垣根をなくして、さまざまな学問分野を広く学ぶことで、物事に対して多角的な視点を備えた人材を育成することを目的としています。視野が広がる、異なる分野の学問がつながっている楽しさを知ることができるなど、この学部ならではの魅力は多くありますが、文理が分かれている学部に比べて多種多様な学問を学ぶので、より主体性が求められることも考えられます。文理選択に悩んでいる場合は、文理融合学部があることも視野に入れておくとよいでしょう。


各校の入試で、配点の比重が高い科目は異なってくるため、興味のある学校の学部・学科の入試科目をチェックし、そこから必要な科目を学ぶことができるような文理選択をしましょう。